商売人が多く集まって商いを行なってきた歴史が長い大阪では、錠前を扱う機会もかなり多かったために現在においても生活にカギが根付いているといわれます。
日本の場合は作り付けの変更を前提としていないカギがタンスなどにつけられていることは昔からあったわけですが、明治時代以降に西洋からユニット化されたカギ器具が導入されたので、たとえ故障したりしてもドアごと交換せずカギ器具ユニットを交換すればよいようになって、現在に至っています。
ふとした拍子に内部の歯車などがずれたりして開錠できなくなったりしますから、そんな時にはまず、鍵穴の状態を見てピッキングで開錠できるならばそれで開錠して、その後カギ器具ユニットを全て交換して防犯体制を強化しておくことが重要です。
かつては鉄製のカギと鍵穴で一つのセットになったユニットが大部分であり、カギを差し込んでまわすと開錠されるというものしか選択肢がありませんでした。
ところが現在ではデジタル技術が相当に進歩しているため、鉄製の鍵穴に差し込んで適合を確かめるという方法以外のカギ器具ユニットが登場しています。
たとえば、鉄を加工してギザギザの形にしたカギを鍵穴に差し込むのではなく、電磁記録を読み込む素子を配した溝部分にカード型のキーを滑らせて、カードキーがもつ電磁記録が一致しているかを確かめて同じものなら開錠するというタイプのカギ器具ユニットです。
他には、あらかじめ指紋パターンを読み込ませておいて、読み込みスペースに指を押し付けると指紋を認証して開錠するというタイプのカギ器具ユニットもあります。
さらに、セキュリティ性を高めるための選択肢としてカギ器具を交換ついでに複数設置するという選択肢も用意されていますから、どのレベルでセキュリティ性を保ちたいかをしっかりと決めておくことで複数の選択肢から選ぶことができるのです。
大阪の人は人付き合いにおいて積極性が高いので、しっかりとプライバシーや機密を保っておきたい場所には、必ずカギ器具を設置して閉めておかないと入り込んできかねない勢いがありますので、事前にプライベート部分のカギ器具設置を怠らないようにしておきましょう。